「インクルーシブ教育に向けた体育の授業づくり ─障害のある子供たちとない子供たちが共に学ぶために─(特別課題シリーズ89)」2020年3月より。本実践は,通常の学級において,オリンピック・パラリンピック教育の一環としてブラインド サッカーの体験学習を行い,視覚障害者がスポーツを実施する上での配慮事項を理解するとともに, 障害のある子供たちとない子供たちが共にブラインドサッカーを楽しむためのルールや学び方を工 夫して楽しむものである。実施の事前学習として,パラリンピアンを講師に招き,ブラインドスポー ツの理論と実践について,視覚障害者の障害による運動への制約や制限などを学ぶとともに,競技 者の立場から,パラリンピックの魅力やブラインドサッカーの楽しみ方,障害に適応したルールな どについて学ぶ。そして,実践では講師の講話から学んだことをもとに,自分たちにできることに ついて考えていく。なお,実施に当たり,安全への配慮を十分に行い無理のない体験学習とする。
東京教育研究所