「ニューサポート高校「数学」vol.33(2020年春号)特集:新教育課程に向けたポイント整理」より。「離散数学への招待(上・下)J.マトウシェク・J.ネシェトリル著,根上生也・中本敦浩 訳丸善出版2012年(シュプリンガー・ジャパンから出版されていたものの再版)。著者はチェコ人である。筆者には業績を評価する能力は全くないが,いずれも国際数学者会議(ICM)において招待講演の経歴を持つ一流の数学者である。マトウシェクは残念ながら2015年に早世した。題名からもわかる通り,本書は組合せ論の入門書である。類書は非常に多くあり,重複する内容も多い。その中でなぜこの本なのか。
麻布中学校・高等学校教諭 長尾有晃