「学校からの教育改革の推進と 教職員の資質能力の向上 ─ 教職員の意識改革と中堅・若手教員の育成に向けて ─(特別課題シリーズ87)」(2020年3月)「第5章 学校が取り組む具体的な実践事例」より。この実践事例では,三つのテーマを取り扱っている。これまでも教育上の諸課題の解決に向け,さまざまに各学校が取り組んできているものであるが,ここであえて若手教員に光をあてて取り組もうとする意図は次のとおりである。(1)若手教員を採用1校目の教員と設定し,前任校の実践等に影響されることがない,新鮮で柔軟性のある発想で取り組めるメリットがあること。(2)長い教員人生のスタート段階の若手教員に,生涯,時代の変化に対応していくことが教師としての務めであることを,実践を通じて理解させること。(3)解決が困難な今日的な教育課題に対して,新しい発想で取り組ませ,改善の達成感等を教師としてのモチベーションとさせることができること。
東京教育研究所