〔長崎県の植物〕ヤブツバキ、撮影年月日:1991年3月19日、撮影者:篠原裕志[長崎市立三重中学校]、撮影場所:西彼杵郡野母崎町。長崎の、冬から春先の山を彩るヤブツバキは、人の手によってさまざまな改良が施され、普通のツバキの名で市場に出回っている。しかし原種のヤブツバキは赤い花で、県内なら海岸近くからかなり高い山まで幅広く自生している。この花が咲くと春の訪れを感じる、という人も多い。葉はとくにクチクラ層がよく発達し、葉の断面の顕微鏡観察材料としては最適である。
長崎県長崎市立三重中学校 篠原裕志