移行期に大切にしたいこと
本誌『Starting Out』も、おかげさまで第5号。ご愛読いただいている皆さまには心より御礼申しあげます。
全国の「がんばる先生」方と共に歩ませていただいて、はや二度目の春を迎えます。文部科学省より新教材が配付され、移行期を迎えられることに感無量です。
2020年の新課程を前に、小学校における英語教育の教科化、早期化がいよいよ現実となります。歴史的瞬間を目前にして、十分に配慮し、大切にしたいと思う子供たちがいます。平成19年生まれの、この春新5年生となる子供たちです。この子たちは全く外国語活動を体験していません。にもかかわらず、教科小学校外国語科が求める学習内容を通常の半分以下の時数で習得しなければなりません。3〜6年の210時間分が、年50時間×高学年2年間の100時間扱いとなってしまうのです。
中学校に行けば、1・2年生ではいったん現行本になるものの、3年生になるとき新課程本になります。仮定法を扱う、あの新課程3年生本です。
生まれる年はだれにも選べません。わたしたち編集部も、すべての子供たち・指導者たちの気持ちに寄り添える「優しい教材づくり」を目指し、今後も情報を全力で発信していきたいと思います。
東京書籍(株)小学校英語編集部