社会科・地図NEWSLETTER 第5号(2018年2月発行)より。国の文化財行政は,これまで,文化財保護法 に基づき,国宝,重要文化財,史跡名勝天然記 念物など文化財の類型ごとに指定などを行うこ とにより,一定の規制の下,いわば“点”とし て保存・活用を図ることを中心に展開してきま した。一方で,地域における文化財のより効果 的な保存・活用を図るためには,文化財をその 類型を超えて総合的に把握し,それらを一定の テーマやストーリーの下で捉えることが有効で あることから,文化庁においては,文化財とそ の周辺環境も含めて総合的に把握し,一体的に 活用するための方針などを定める「歴史文化基 本構想」を市町村が策定することを推奨してき ました。
東京書籍(株) 社会編集部