現代人気小説の作家は、もちろん最初から小説家の場合もありますが、専業小説家となる以前に多様な職業を経験している作家も少なくありません。今回、取り上げる作家Richard North Pattersonもロー・スクールを修了後、州検事補を経ていくつかの主要法律事務所のパートナー弁護士として活動しました。その後、大学での創作コースの課題作品としての長編サスペンスが出版できたことを契機として、弁護士として勤務するかたわら小説を書き始め、46歳で弁護士業から撤退し専業作家となりました。パターソンの小説は、法廷弁護士の経験に裏打ちされた本格的な法廷ミステリーで、娯楽的な要素は少なく、アメリカの文化や社会を正面から取り上げた迫力ある作品群から成り立っています。
兵庫県立伊川谷高等学校 大西博人
A4判たて,4ページ
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