7年ほど前の1995年に,このグローブ活動は始まった。当初まだ国立大学附属学校にしか普及していなかったインターネットを活用した国際的な環境学習プログラムであり,世界中の子どもたちが地球の状態を観測し,科学者と協力しながら地球を診断しようという壮大なプロジェクトである。グローブ(GLOBE)の名称は,Global Learning and Observation to benefit the Environmentのそれぞれの頭文字に由来している。このグローブは,米国のNOAA,NASA,またいくつかの大学の研究者や設備・機材が支えとなっており,2002年現在,参加国は97カ国,1万2千の学校が参加している。世界的にみても,もっとも大きな環境学習国際プロジェクトの一つである。筆者も,日本が参加した当初からグローブ日本中央センター(東京学芸大学環境教育実践施設)でその仕事に携わっている。日本は90校の参加である。
東京学芸大学環境教育実践施設 樋口利彦