[特集・理科における基礎・基本とは](私はこう考える 中学校の立場から)基礎・基本の定着を図る学習指導の工夫
原田周範(愛媛県今治市立朝倉中学校教諭)
小学校・中学校理科-教室の窓Vol.6(2006年1月発行)
[本文より]
物事の全体の土台や根本にあたるものが基礎であり,その骨組や構造とみられるものが基本と考える。では,中学校理科における基礎・基本とは何か。その見解には様々な論がある。中には科学教育の視座から「基礎は広い概念に共通する思考法・手続き,基本は基礎の上に成立するいくつかの中心的な考え方・パラダイム・ドグマなど」の論(1)もあるが,しかし,多くは学習指導要領の目標である「自然に対する関心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,科学的に調べる能力と態度を育てるとともに自然の事物・現象についての理解を深め,科学的な見方や考え方を養う」に基礎・基本が示されているとしている。
愛媛県今治市立朝倉中学校教諭 原田周範