本年3月に公示された「新中学校学習指導要領」は,来年度から3年かけての段階的な先行実施を経て,4年後の平成33年4月からはすべての学年での実施(全面実施)が始まります。こうした次の時代に向けての教育のさらなる充実をはかる新学習指導要領の公示を受けて,本稿では,3回の連載を通じて,新学習指導要領で校種,教科・領域を超えて取り入れられた,「深い学び」,「見方・考え方」という2つのキーワードについて,「新中学校学習指導要領(英語)」におけるその中身を一覧し,英語教育を通じたこれらの具体的な実現に向けたアプローチについて考えてみたいと思います。第1回は,新学習指導要領,新中学校学習指導要領(英語)における「深い学び」,「見方・考え方」について紹介します。
滋賀大学教授 大嶋秀樹