タブレット端末(以下,タブレットといいます)を使い始めると,様々な問題が起きます。それは,何もタブレットに限らず,新しく使い始めた道具にはよくある現象です。しかし,タブレットが多くの機能を有していることや,学校に初めて入ってくるものであることから,上手に活用を進めないと,「タブレットはよくない」という空気が学校や保護者に広まってしまう可能性もあります。本稿では,筆者が小学校の教員時代に5年間取り組んできた1人1台のタブレット活用の経験や,タブレットに関する学術研究を踏まえ,タブレットをよりよく活用するための「スキル」や「心構え」について,紹介します。
常葉大学教育学部初等教育課程専任講師 佐藤和紀