第6回 東書フォトコンテスト 観察・実験部門賞

観察・実験部門賞

東書フォトコンテスト観察・実験部門賞写真
  • アブラゼミの羽化
  • 若葉写真愛好会 森戸延行
  • 撮影年月日 2013年7月23,24,28日
  • 撮影場所 千葉市

応募者解説

セミの羽化は,生物の大胆な変化を見られる貴重な教材で,身近にある。

@日没後,1時間ほどすると地中からセミの幼虫が出て,木に登り撮影場所を確保。1〜2時間動かない。

講評

セミの羽化は身近に観察できる良い題材である。脱皮は外胚葉の外骨格からできている部分は全て脱ぐから,前腸,直腸,触角,翅,足,口器,気管などは,どのように脱皮するかが着眼点となろう。脱皮が終われば,酸化作用による着色が始まる。これも注意点である。この作品は多数の個体を対象としているので連続写真ではないが,口器の脱皮,羽化後の着色の様子に着目できたのがよいと思う。



東書フォトコンテスト観察・実験部門賞写真

応募者解説

Aその後,背が割れて10−20分で頭部が出てくる。正面から見ると眼がかわいらしい。



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応募者解説

B更に10-20分で上半身がぬっと出る。関節のある脚を器用にまっすぐ脱ぐ。翅はまだ折り畳まれている。



東書フォトコンテスト観察・実験部門賞写真

応募者解説

C次いで全身が抜け出し,尾の先端だけを殻に残して反り返るようにぶら下がる。うす緑の翅が広がり始める。



東書フォトコンテスト観察・実験部門賞写真

応募者解説

D背が割れて2時間近く経つと白い羽の展開も終了し,殻に前脚でぶら下がって,翅が乾き丈夫になるのを待つ。



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応募者解説

E早朝暗いうちに飛び立つセミもいるが,幾つかは明るくなるまでいる。殻と羽化後のセミのサイズ比較ができる。

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