第5回 東書フォトコンテスト歴史・民俗部門賞

歴史・民俗部門賞

東書フォトコンテスト歴史・民俗部門賞写真
東書フォトコンテスト歴史・民俗部門賞写真
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  • 堀川用水および朝倉揚水車
  • 埼玉県立越谷西特別支援学校 森住雄一
  • 撮影年月日 2012年8月5日
  • 撮影場所 福岡県 朝倉市

応募者解説

筑後川の洪水や渇水等,長年自然災害に苦しめられてきた住民は,寛文3年(1663年)筑後川から水を取り入れ堀川用水を作った。さらに60年後の享保7年(1722年)岩盤を切り抜き現在の取り入れ口を新設したのである。しかし,山側の土地は位置が高いため,この地では自動回転式の水車が設置されたのである。三連水車は,寛政元年(1789年),九重・三島の二連水車は少し遅れて宝暦のころに設置された。毎年6月中旬から10月中旬に稼働し,かんがい面積は3基で35ヘクタールにも及んでいる。(現地の解説を参考にした)
 水車を管理している住民に聞くと,水車は7月の豪雨の際にも破損せず,現在も田畑を潤しているとのことである。また6,7年に一度は木製の水車を新造する必要があるとも話していた。
 授業では,享保の改革時,新田開発の例として生徒に紹介したい。

講評

江戸時代の新田開発は,歴史の教科書でいろいろと取り上げられるが,用水路をいかに作るかが,その土地土地で,一工夫のあるところである。特に,水車の設置は,土地の高低を克服する知恵として,工夫が凝らされている。各地に遺されている水車を拾って行くのも面白いテーマ。巨大水車がある。

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