第2回 東書フォトコンテスト 自然科学部門 奨励賞

自然科学部門 奨励賞

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  • 何でここまで?(10枚組み写真)
  • 栄光学園中・高等学校 山本 洋三
  • 撮影年月日 2009年10月16日
  • 撮影場所 神奈川県横浜市

応募者解説

(写真1)
 横浜市磯子区の汐見台団地の中にある久良岐公園内の小さな池。池の中に一羽のアオサギがいた。仲のよいつがいかと思い,初めて使用する500ミリレンズを向け,ピント合わせの練習をし始めた。
(写真2)
池の端にいた一羽がふわりと飛び立ち,位置を移した。羽根を広げたアオサギが撮れたことに喜んでいた。
(写真3)
池の端のアオサギが突然池の中のアオサギにとびかかった。
(写真4)
いったい何が始まったのだろう。状況がわからないままにとにかく,ピントを合わせ,シャッターを切り続けた。
(写真5)
ひょっとしたら求愛行動なのかとも思ったが,季節的におかしのでは?とも思い,さらに撮り続けていると,首の根元をくちばしで締めている様子がはっきりと分かった。
(写真6)
首を締められている方のアオサギは,それでも抵抗しない。 苦しげなグ・グ・グという小さな声をたてるだけである。
(写真7)
今度は頭部を口に挟んで締めあげる。 これでは求愛どころではない。シャッターを切りながら,こちらの胸も苦しくなってきた。
(写真8)
延々と続く執拗な,一方的な攻撃。 おそらくナワバリ争いなのだろうが,「何でここまで?」という疑問をおさえ切れない。人間ならこのような暴力はあり得るが,まさか鳥の世界にもあったとは・・・・・・。
(写真9)
ようやく攻撃をやめて立ち去るアオサギ。けれども,この後も,さらに攻撃は続いた。
(写真10)
ふらふらと頭をもたげたアオサギの頭部からまっ赤な血が滴り落ちた。もうこれ以上撮影をつづける気になれず,その場をあとにした。30分後,再び現場に行ってみると,一羽は池の土手に頭をうずめ,伏して動かなかった。 もう一羽は私の姿をみとめ,木の上に飛んでいった。

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