第1回 東書フォトコンテスト 自然科学部門 奨励賞

自然科学部門 奨励賞

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  • けんもほろろ―オスのキジの縄張り行動―(4枚組み写真)
  • 愛知県刈谷市教育委員会 杉浦 渉
  • 撮影年月日 2009年4月10日
  • 撮影場所 愛知県刈谷市

応募者解説

(1枚目)
 私が観察している3羽のオスのキジは,相互に1キロメートルほど離れた位置に陣取って,縄張りを形成しています。早朝から,10〜20分の間隔で「ケン・ケ〜ン」という鳴き声と羽をばたつかせる「ほろうち」をします。
 普段は,草むらで身を隠すように背を低くしていますが,ほろうちをする場合は,遠くからも見えるように,畦道に立っています。
(2枚目)
 【1回目の鳴き声】
 そして,ぐ〜っと背伸びをして「ケン」と鳴きます。(8時21分)
(3枚目)
【2回目の鳴き声と1回目のほろうち】
 次に,羽をばたつかせながら,「ケ〜ン」と前よりも大きな声で鳴きます。
 これが「けんもほろろ」の「ケン」です。(8時23分)
(4枚目)
【2回目のほろうち】
 最後に,羽音が周りに聞こえるほどバタバタと羽を打ち鳴らす「ほろうち」をします。勢いがあるので,少し体が持ち上がります。これが「ほろろ」です。(8時24分)

  一連の行動は,メスへのアピールと他のオスへの縄張りの宣言だと思います。うまくメスを獲得したオスが,メスを同伴して昼間にもときどき鳴き声とほろうちをします。これは勝利の宣言の行動かもしれません。

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