応募者解説

　3年生の時から毎年通っている，春の上高地でのバードウォッチング。今では，鳥の 名前と姿，鳴き声もたくさん覚えました。5月初旬の上高地は，まだ，木々の枝に葉 が出ていなくて見通しがきき，鳥の観察にはてともいい環境です。遠く海を渡って 日本に戻ってきた鳥たちに遭えると，期待がみなぎります。今回は，お気に入りの2 羽を紹介します。まず，美しい青色のルリビタキ。「瑠璃色の地球」という歌で覚 えた瑠璃という色にピッタリのイメージの鳥。まだ，山には雪が残る5月。餌を求め て，上高地の散策路まで，降りてきてくれました。翌6月1日に，もう一度訪れると ，なんと，オオルリのメスと遭遇。鮮やかな青色のオスは，見つければすぐにオオ ルリと分かりますが，地味な姿のメスは，よく見ないと分かりません。高い木の枝 にとまっていて，お腹からの写真しか撮れませんでしたが，逢えただけでも大満足 です。「鳥を撮影する腕前があがったね！」と，上高地ビジターセンターのパーク ガイドの方々から褒めらて，これからの観察に，益々，気合が入ります。


【撮影について】

　Nikon COOLPIX P520：今回出会ったルリビタキは，とってもすばしっこくて，追い かけるのが大変でした。ベストショットを狙って撮るよりも，できるだけ，たくさ ん撮影することを心掛けました。オオルリのメスは，高い枝にとまっているので， 撮影する角度を工夫しないと，日光の陰になって，真っ黒に写ってしまいます。木 から離れてみたりして，きれいに撮れる角度を探し出しました。

講評

　日頃から自然を愛し，鳥を追いかけている努力の成果が感じられる写真である。背景とのコントラストが鳥の姿をうまくクローズアップしている。