第12回 歴史・民俗部門賞:囲炉裏のある風景
歴史・民俗部門賞

囲炉裏のある風景1
  • 囲炉裏のある風景
  • 一般応募 長谷薫
  • 撮影年月日 2019年 11月21日
  • 撮影場所 長野県 木曽郡 南木曽町

応募者解説

 今はあまり見る事のなくなった囲炉裏のある風景。暖房・調理・照明・火種・・そして 家族と又お客様との大切なコミュニケーションの場でした。囲炉裏の周囲に座る 場所も厳格に決められており秩序や決まり事などを自然に学んだ場かと・・ 囲炉裏の周りに集まれば おのずと家族の絆も保たれ事でしょう。
 秋のお彼岸から春のお彼岸まで冬場の明かり取りの格子からこのような光が毎年 変わらず差し込み続けています。刻々と変わり続ける光の表情,その光の様子で おおよその時刻もわかったのではないでしょうか。
 人の和(輪)を結ぶ機会が減ってきている現代,昔ならではの光景に触れてみるのも良いのかもしれません。 日本の原風景・・若い方達は昔話でしか知らない光景,不便ながらも慎ましやかに 家族が寄り添って過ごした空間を知って欲しいと思いました。

【撮影について】

 刻一刻と表情をかえる光を捉えることができたら・・ゆっくりと撮影しました。 係の方が時折,薪をくべて下さるので より一層温かな雰囲気を撮ることができま した。日本の原風景を意識して・・

講評

 太陽の光と囲炉裏の火,自然と人の手で作られた炎,心温まる決定的なチャンスを逃さない。そして人物のタイミング。いつの時代にも人々が求めている温かみのあるよい作品です。
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