第11回 社会部門 奨励賞:鬼来迎
社会部門 奨励賞

鬼来迎:虫封じと祖老母(鬼婆)
虫封じと祖老母(鬼婆)

鬼来迎:倶生神
倶生神

鬼来迎:赤鬼
赤鬼

鬼来迎:閻魔大王
閻魔大王

鬼来迎:黒鬼
黒鬼

鬼来迎:地蔵菩薩と救済された子供達
地蔵菩薩と救済された子供達

  • 鬼来迎
  • 一般応募 南波靖一郎
  • 撮影年月日 2018年8月16日
  • 撮影場所 千葉県 横芝光町 虫生(むしょう)広済寺

応募者解説

 「鬼来迎(きらいごう)」は,毎年お盆の8月16日に,千葉県横芝光町虫生の広済寺で行われる地獄を再現した仏教演劇で,鎌倉時代より800年続いています。日本に残る唯一の地獄劇として,昭和51年に文化庁より「重要無形民俗文化財」の指定を受けました。
 最初に,生まれたばかりの赤子を一人ずつ祖老母(鬼婆)に抱かせ健康を願う「虫封じ」の儀式から始まり,舞台お清め,倶生神の報告を受けた亡者に対する閻魔大王の裁判,釜入れ(釜茹で)など鬼たちによる亡者への責め苦,賽の河原での子供たちの石積み(「一つ積んでは親のため〜」の,よく知られる内容),そして地蔵菩薩による亡者救済と続きます。
 この地獄劇による説法は,「行いの善悪に応じ,それが報い」となる因果応報,そして勧善懲悪にあります。
 平成30年8月に行われた虫封じと,鬼来迎を演じる地獄の番人たちを,当日撮影した写真で紹介します。
 この鬼来迎は,地元虫生地区の町民によって演じられています。少子高齢化の影響で毎年演者の後継者不足に嘆いています。今年は新たに一人,賽の河原で石を積む子供役が加わりました。
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