第11回 歴史・民俗部門賞:奇祭,鬼祭
歴史・民俗部門賞

奇祭,鬼祭1
奇祭,鬼祭2
奇祭,鬼祭3
奇祭,鬼祭4
  • 奇祭,鬼祭
  • 一般応募 藤松政晴
  • 撮影年月日 2018年 1月3日
  • 撮影場所 佐賀県 藤津郡太良町竹崎観世音寺

応募者解説

 佐賀県の最南端のカニ漁で有名な竹崎漁港から山を登ったところにある観世音寺で,1月2,3日に行われる「修正界鬼祭」。 修正界とは,年初の生命の蘇りをたたえ祝う祭りの事。
 県の重要無形文化財になっている「童子舞」では,二人の童子が大人に抱きかかえられて境内を出(写真1), 童子二人が青と赤の蓮華を高く上げる「青蓮華(しょうれんげ)赤蓮華(しゃくれんげ)」(写真2)。 扇面をつけた「大聖棒の棒げ持ち」(写真3)。 院主の唱詞に合わせて刀を海に向けて立つ「五大忿怒王」(写真4)といったきわめて呪法的色合いの濃い所作のお祭りです。
 小さい漁港に伝わっている,あまり知られていない奇祭にスポットを当ててみました。

【撮影について】

 時間帯と祭りの配置の問題で,ほとんどが逆光になり,露出の調節と,カメラアングルに気を使いました。

講評

 子どもの神妙な顔,それを見守る大人の顔,大人と子どもがつくりだす地域の伝統。 地域住民の豊な関係性が写真からあふれ出ている。 色彩も豊かで,祝いの祭りであることが生き生きと伝わってくる。
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