第10回 地学部門賞:月虹の滝
地学部門賞

月虹の滝
  • 月虹の滝
  • 一般応募 鈴木克哉
  • 撮影年月日 2014年5月17日
  • 撮影場所 静岡県 富士宮市 白糸の滝

応募者解説

 強い月明かりによって滝が照らされ,虹が浮かび上がった。月虹,またはムーンボウと呼ばれる現象である。水量が豊富な白糸の滝では,太陽高度の低い冬の日中には虹が出る。ここから考えるに,同じく低高度でめぐる春夏の月ならば,月明かりが滝を照らして虹が見えるようになる。残念ながら肉眼ではほとんどわからないが,カメラを通して不思議な状況を見ることができるようになる。

【撮影について】

 NikonD7100を使用。

 滝の上に北天の星の日周運動を配置し,星の動きから夜であることを証明するような写真にした。

講評

 一見すると昼間の滝に虹がかかっているのかと思いましたが,青空をよく見ると, これは夜空ではありませんか。すると,この虹は月の明かりで見えているのですね。 「肉眼ではほとんどわからない」と作者のコメントにありますが, こうして長時間露光で捉えるとよく見えるようになります。 写真としても,とても美しく仕上がっていると思います。
前のページに戻る

copyright(c) 2018 by TOKYO SHOSEKI CO.,LTD . All rights reserved