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- 撮影年月日 2016年10月19-11月12日
- 撮影場所 神奈川県 小田原市
応募者解説
ツマグロヒョウモンは,チョウ目タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族に分類されるチョウの一種である。
翅の模様は雌雄でかなり異なる。雌は前翅の先端部表面が紫黒色で,その中に斜めの白帯があり,ほぼ全面に黒色の斑点が散る。
日本の分布は,本州・四国・九州・南西諸島に分布し,土着の北限は本州南西部と考えられている。幼虫は各種スミレ類を食草としている。
我が家の庭でも活動が5月頃から12月頃まで見られ,鉢植えのヒゴスミレ,ノジスミレ,パンジーやビオラなどを食べ産卵から羽化まで観察できる。
蛹になる前には,安全で適当な場所を探しているのか木の枝を,行ったり来たりうろうろ徘徊を始める。(写真1)
蛹になる場所を決めるとじっと動かずにいる。体も縮んで小さくなって来ている。(写真2)
お尻を木に付け,接着剤のようなものを出し木にぶら下がります。(写真3)
脱皮は,体を盛んに動かして頭の方から尻に向けて皮を脱いでいきます。脱皮を終えたら蛹の形を少しずつ整え(写真4)
のように完全な蛹の形になりました。写真では反対側に脱皮した黒い毛皮がまだ付いています。
背面にはとげ状の突起物が沢山あり,下部の10個が白から銀色の金属光沢に輝いてきました。
これは外的から身を守るためのものと思われます。
蛹になって22日目で蛹の色が茶褐色から黒色に変化してきました。羽化が近いことがわかります。(写真5)
暖かい時期に比べ羽化への時間が長かったように思います。
日中の日ざしが強くなり始めたころ,殻が破れ羽化が始まり,1分後には殻から蝶が出てきました。(写真6)(写真7)
羽化はいつ始まるかわかりません。始まると1分間のうちに終わってしまうので,ちょっとの時間も目を離すことが出来ず,
羽化の瞬間をカメラ撮影するため根気よく朝から現場を離れずじっと待った甲斐がありました。
羽化して4分後翅も大部分伸びてきましたが,まだまだ完全に伸びきっていません。(写真8)
羽化して12分後,翅も大分乾き真直ぐになってきました。(写真9)
羽化して1時間あまりが経過して殻から離れてきました。翅も大きくなってきたのがわかります。(写真10)
羽化して1時間30分後,この日は風が強くて殻にじっとつかまっていられず,近くの日の当たるサボテンまで飛んでいき,
そこで翅を広げて乾かしていました。(写真11)
その後30分で旅立っていきました。
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