- 撮影年月日 2014年4月26日
- 撮影場所 山口県 青海島
応募者解説
ウチワエビやイセエビの仲間は孵化後「フィロゾーマ」と呼ばれクラゲに
騎乗し親と同じような姿になるまで浮遊生活をする。その姿から
ジェーリーフィシュライダーと言われている。クラゲと同色で敵に見つからない
利点がある他に移動エネルギーを節約しているという。また,クラゲの触手には
刺胞毒があることが知られているが,フィロゾーマにはその耐性が強いばかりか,
クラゲが捕えた餌を食べ,さらに触手までも捕食しながら成長するという。
フィロゾーマに限らず,浮遊生活をする多くの生物について解明されていないこと
が多い。しかし,そこには敵の多い自然界で生き抜く為の知恵や工夫が備わっている
ことに驚く。
講評
微妙な世界を美しくとらえた写真であるが,これを共生と見るか,闘いと見るか,自然界で生き続けるということの意味が静かに語られているように思う。
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