「学校創生時代と管理職」 東京都一水会/一水教育研究所編

東京都一水会/一水教育研究所編
 A5判 314ページ
 定価:本体1900円+税
 発行:時事通信出版局
 発売:時事通信社

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東京都一水会のご紹介と書籍について

東京都一水会は,昭和43年に東京都公立小学校に勤務する地方大学や私立大学出身者の研修と親睦を目的に結成された。以来,諸先輩は,たゆまぬ努力によって自身の資質や能力の高め,さらに後輩の教育管理職を目指す教員の指導に当たってきた。そして,折々の教育課題を解決して東京都の小学校教育の発展に尽くし,信頼を得て2008年で結成40周年を迎えた。
  一水教育研究所は,東京都一水会の創立30周年記念事業として平成10年に設立された。所長は一水会会長が兼務し,研究局と事務局に別れて運営している。特徴的なのは,一水会の現役を退いたOBが参画していることである。

 「書名の「学校創生時代と管理職」には2つの意味を込めてある。
 一つは,21世紀の学校は,地球規模で世界を見,創造的な方策で主体的な教育活動を展開しない限り,保護者や国民から信頼を得られないからである。それぞれの学校は,政治や行政に頼るのではなく,自らの意志で改善と改革の道を志向し,新たな学校像を創り出していかなければならないからである。
 もう一つは,東京の,いや日本の教育を創造してきた教員の自信と誇りをもち続けたいためである。我が国の教育は歴史的にも,現在でも世界トップレベルの成果を上げてきている。この原動力は,ひたむきに子供を愛し,教育に専念してきた教員の存在である。しかし,時代の変化に翻弄され,それを失いかけている教員もいる。改善すべき事柄,さらに充実すべき内容を明らかにし,自信と誇りに満ちた信頼を得る新しい教師像をつくり上げなければならないからである。

 いわゆる教育三法の改正に基づき,副校長,主幹などの設置が可能となった。全国に先駆け実施されている東京都における経験が,全国の管理職,管理職志望者,教育行政に携わる人々に対して,有用な書となることは間違いない。

推薦の言葉    天笠 茂(千葉大学教授)

学校をとりまく環境の変化にともない,公立学校にも経営戦略が,そして,そのもとでの自律的で創造的なマネジメントの展開が求められるようになった。本書は,東京都の公立学校に勤務する現職の管理職をはじめとする教職員を中心とする学校関係者によってまとめられた学校マネジメントに関する”学びの書”である。政治や行政に依存する学校経営からの脱却,学校としての見解や見通しを明確に示した学校経営,子どもの変容に責任を果たす学校組織の改革の推進,などを主張し,教育の創造,そして,学校の創生を全国各地の教員によびかけている。学校は,自らの意思で改善と改革の道を志向し,新たな学校像を創り出す必要があるとの主張のもと,その構想や具体的な手立てをまとめ本書には,明日の学校をつくる理念と実践を導く問題提起の役割を果たすことを期待したい。 

目次


I 新たな時代に向けて
  子供のための原点に立って/真の学力向上と豊かな心の育成を目指す管理職/
  教育管理職の権威回復と人材育成

II 学校経営の術を磨く
  校長の学校経営術/副校長の学校運営術/主幹の学校結束術

III 諸課題に対応した学校からの発信
  危機からの脱出を図る校長の強力なリーダーシップ/区内一歴史ある学校を名実ともにするために/過小規模校からの脱出を目指して/不常識への挑戦/生き生きと学ぶ学校 づくりにおける主幹の役割

IV 学校改革の新しい方策と取り組み
  小中一貫の教育/地域運営学校/二期制/学校外部評価制度/教育特区制度

V 学校経営・運営に関わるQ&A