弊社中学国語教科書『新編 新しい国語2』に掲載されている『カタカナ抜きで話せますか』の原著者,陣内正敬氏の新著です。カタカナ語をめぐって,多面的な考察がなされており,『カタカナ抜きで話せますか』を指導されるにあたって是非参考にしたい本です。
内容紹介文
 本書は外来語(カタカナ語)を,単に言葉としてではなく,それを使う人,それが使われるコミュニケーション場面や社会という広い視野から考えています。
 外来語は英語をはじめとした外国語との接触から生まれてくる国際的な現象であるとともに,いったん日本語として取り込まれたときには,今度は日本人どうしのコミュニケーションという国内問題ともなります。すなわち,外来語の現代的とらえかたとして,日本の「言語文化」に対する影響という面と,日本人の「言語生活」にどのような作用を及ぼしているか,という二つの面があるわけです。本書は,これまであまり議論されて来なかった後者に焦点を当てています。最近の外来語の急増は,われわれ日本人が外来語とどう向き合えばいいのかという問題を突きつけています。
 このようなことに加えて,本書の特徴は,外来語の教育についても言及したことです。国語教科書での扱いを比較検討しながら,「言語生活」という視点からの外来語教育の大切さについて議論しています。
著者紹介
陣内 正敬[ジンノウチ マサタカ]
1954年生まれ,九州大学大学院文学研究科博士課程(言語学専攻)中退
現在,関西学院大学総合政策学部教授
研究分野 社会言語学
著書 社会言語学(共著,おうふう1992),日本語の現在(アルク1998),カタカナ語・略語がわかる本(共著,PHP研究所2002)など
外来語委員会委員(国立国語研究所),文化審議会国語部会委員(文化庁)

「外来語の社会言語学 日本語のグローカルな考え方」